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赤沈の原理と亢進の原因について

とある研修医の雑記帳 (2015-06-25 配信) から改編



赤沈とは


試験管の中に抗凝固剤であるクエン酸ナトリウムと血液を一定の割合で入れて放置し、

赤血球がどれだけ下に降下(沈殿)するかを調べる検査である。

p186_01.png 
https://www.qlife.jp/dictionary/exam/item/i_07000/

赤沈亢進は
成人男性では1時間0〜1mm以上
成人女性では1時間2〜15mm以上である。


赤血球が集まり連銭を形成すると重くなるので、それによって赤血球の下降がはじまる。

赤血球の膜はマイナスイオンに帯電しているので本来であれば互いに反発しあい、連銭を形成することはない。

つまりどの程度赤沈するかは赤血球連銭を形成しやすいかに依存しているともいえる。


赤沈亢進の原因

1:フィブリノーゲン上昇
2:αグロブリン上昇

 赤血球の膜はマイナスイオンに帯電しているので本来であれば互いに反発しあい、連銭を形成することはない。
しかし、フィブリノーゲンやグロブリンは陽性に帯電している蛋白であるので、
赤血球のマイナスイオンによる反発を妨害し、赤血球同士を凝集させて連銭形成させることがある。

esr#
http://www.geocities.jp/study_nasubi/g/g34.html

これらが上昇するのは感染症や悪性腫瘍のような炎症性疾患、
このほか手術や外傷などのストレスによっても上昇する。

 
その他の原因としては

3:赤血球数の減少


赤血球の数が少ないと赤血球同士の距離が遠くなるので互いのマイナスイオンによる反発力も低下し、
相対的に連銭は形成されやすくなり赤沈は亢進する。
また、妊娠などによって循環血漿量が上昇する状態でも赤血球濃度は低下するので赤沈は亢進する。
貧血も原因となりうる。

 

4:アルブミンの低下

ネフローゼ症候群のようにアルブミンが低下している状態でも赤沈は亢進する。
アルブミンは負に帯電しているので赤血球同士をより反発させて凝集させないようにする。
よってアルブミンが低下していれば赤血球はくっつきやすくなり赤沈は亢進する。

 

5:免疫グロブリン上昇

感染症や癌に加え、膠原病、マクログロブリン血症などでは免疫グロブリンが増加し、
赤血球同士の反発を低下させ、赤沈を亢進させる働きがある。

 追記:

赤沈遅延の原因

赤沈の遅延、つまり赤血球の降下速度が遅くなる原因としては多血症、フィブリノーゲンの減少が代表的。

・多血症
赤血球同士が近くなり、互いの膜のマイナスイオンで反発し合うのでかえって凝集しにくくなることによると考えられる。

・フィブリノゲンの減少
フィブリノーゲンは陽性に荷電しているので、赤血球膜のマイナスイオンによる反発を妨害し、赤血球の連銭を妨害する。
フィブリノーゲンの減少としてはDICが重要。



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2016/09/29 20:52 血液・凝固系 TB(-) CM(0)
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