> シェーグレン症候群の病理 - 医療関係資格試験マニア
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歯科国試の病理関係でよく出題される唾液腺関係の疾患:
シェーグレン症候群。
今回は病理基礎問題。

一つの問題で、いろいろな情報が含まれていますね。
答えだけでなく、周辺領域ねの理解を深めてください。


問題

シェーグレン症候群の病理における病理所見はどれか。すべて選べ。

a 腺房細胞の萎縮・消失
b 導管の拡張
c 導管周囲の巣状の炎症細胞浸潤
d 肉芽腫の形成
e 筋上皮島の形成



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練習問題:口腔外科

歯科国試:内科全般 (109AC)

107, 108回歯科AC一般:口腔外科(口腔、唾液腺)

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自己抗体



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解説

シェーグレン症候群の病理における病理所見はどれか。すべて選べ。

a 腺房細胞の萎縮・消失
b 導管の拡張
c 導管周囲の巣状の炎症細胞浸潤
d 肉芽腫の形成
e 筋上皮島の形成


正解 abce

まずは、 cは絶対はずせない。

SSの診断基準上、
口唇小唾液腺組織(項目A)もしくは涙腺組織(項目B)のいずれかの組織を採取し、
顕微鏡での観察により判定をします。

シェーグレン症候群では、
腺の導管周囲に免疫細胞であるリンパ球が異常に多く浸潤
しており、
「4mm²あたり1focus(導管周囲に50個以上のリンパ球浸潤)以上」の状態の場合には、
シェーグレン症候群の陽性所見として判定。

また、導管周囲にリンパ球(主にTリンパ球)が浸潤すれば、
あるところでは、浸潤により導管は委縮してしむだろうし、
また、閉塞して腺からの液がつまれば拡張もする。

abも正解

01_guide_m.jpg 
ミクロ像(HE弱拡大):口唇腺生検。小葉内導管周囲に巣状の炎症細胞浸潤(*)がみられる。
浸潤細胞はTリンパ球が主体である。唾液腺は腺房細胞の萎縮・消失や導管の拡張を示している。
病理コア画像:http://pathology.or.jp/corepictures2010/07/c04/01.html から


導管周囲に巣状の炎症細胞(リンパ球)浸潤をみたら、SSは考慮しましょう。



問題はde


d 肉芽腫の形成

肉芽腫の形成する疾患は以下の如く (Wikipedia) 赤字は重要

感染症

 寄生虫:住血吸虫症、内臓および皮膚リーシュマニア症、アメーバ赤痢、
      内臓幼虫移行症、回虫症

 細菌:腸チフス、ブルセラ症、野兎病、リステリア症、エルシニア症、アクチノマイセス症、
     猫ひっかき病、心内膜炎、ウィップル病、ノカルジア症、腹部膿瘍

 マイコバクテリウム属:結核、非定型抗酸菌症、類結核型ハンセン病

 ウイルス:サイトメガロウイルス、エプスタイン・バール・ウイルス、
       B型インフルエンザウイルス、センダイウイルス

 真菌:ヒストプラズマ症、コクシジオイデス症、ブラストミセス症、クリプトコッカス症、
     アスペルギルス症、カンジダ症、ニューモシスチス肺炎

 その他:Q熱、鼠径リンパ肉芽腫、梅毒

腫瘍:ホジキン病、リンパ腫、腺癌、腎細胞癌、慢性骨髄性白血病

炎症:サルコイドーシス
     炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)、
      血管炎および結合組織病(多発血管炎性肉芽腫症、結節性多発動脈炎、
      巨細胞性動脈炎、関節リウマチ、アレルギー性血管炎など)、
     過敏性肺臓炎、
           痛風を合併した乾癬、結節性紅斑



薬剤:スルホンアミド、アロプリノール、フェニルブタゾン、フェニトイン、イソニアジド、
     ペニシリン、メチルドーパ、ヒドララジン、プロカインアミド、ハロタン、
     セファレキシン、プロカルバジン、ジアゼパム、メトトレキサート、経口避妊薬

化学物質:デンプン、タルク、Freund完全アジュバント、ベリリウム、ジルコニウム、アルミニウム、チタン、
       硫酸バリウム、油(鉱物油、パラフィン、造影剤)、炭素、脂質、縫合糸、カバーガラス

肝胆道疾患:原発性胆汁性肝硬変(PBC)、特発性肝硬変、
           肝炎(C型急性肝炎、慢性活動性肝炎、アルコール性肝炎)、
           胆管周囲炎、脂肪肝、脂肪肉芽腫


この中で、自己免疫疾患関係では、

サルコイドーシス、RAなどはあるが、
SS症候群では肉芽腫形成はない


従って、dは×


e 筋上皮島の形成

筋上皮島〔きんじょうひとう〕epimyoepithelial island とは?(http://www.medo.jp/dicde.htm から)

• 唾液腺疾患のbenign lymphoepithelial lesion`良性リンパ上皮性病変`と
  Sjogren's syndrome`シェーグレン症候群`にみられる

•腺組織の腺房や腺管がさきに破壊されて、筋上皮細胞だけが残り、細胞の集団を作る

8_c_006.jpg 
拡張した導管における筋上皮島 epimyoepithelial islandの形成と導管周囲の硝子化
http://www2.dent.nihon-u.ac.jp/OralPathologyAtlas/Ver1/chapter8/html8/8_c_006.html から


この病理像もよくおさえておきましょう。


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2016/10/10 12:22 膠原病・アレルギー:歯 TB(-) CM(0)
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