FC2ブログ
様々な医療福祉関係の資格試験に挑むブログ
プロフィール

かず

Author:かず
某総合病院で日々、臨床で忙しい医師カズです。
各種医療職の資格試験問題に挑戦しつつ、資格を目指す方々を励ますブログです。
内容は、国内の医師、歯科、薬剤師、看護師国試など、さらには米国医師資格試験(USMLE)、米国歯科医師資格試験(NBDE)あたりの問題にも挑戦する予定です。
応援よろしくお願いいたします。

ブログ使用時の注意点:
PCビューで見ると、答えが隠れています。
解答を見る場合は、”MORE”ボタンをクリックして下さい。
スマホですと、全てが表示されてしまうので演習目的の場合はPCビューがお勧めです。

広告
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学校・教育
9位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
2位
アクセスランキングを見る>>
楽天お勧め
楽天トラベル
ブロとも申請フォーム
google+1
今回はECGモニターの問題。
歯科医には、少し紛らわしいかもしれません。
歯科国試では出題はありませんが、選択肢の中に含まれるかも知れないので出題しました。

問題は106回医師国試の改編です。



106医A58改題


72 歳男性。
数日前まから歯痛があり、当歯科を受診。
なお、10年前から高血圧を指摘されていたが自覚症状がないため、
内科受診はなかったそうである。最近は時々動悸があったという。
以上の既往があったので、念のため歯科治療中、
心電図モニターを行い治療していたところ、
下図のような波形が現れ、意識消失した。


AF.jpg


1)本ECG所見は何か?1つ選べ。

a 心室細動
b 心停止
c 房室ブロック
d 心房粗動
e 心房細動


2)本疾患の治療薬として適切なのはどれか。2つ選べ。

a アトロピン
b ニトログリセリン
c プロプラノロール
d ベラパミール
e リドカイン



正解:MOREへ


関連記事(一部広告含む)


解答


106医A58改題

72 歳男性。数日前まから歯痛があり、当歯科を受診
なお、10年前から高血圧を指摘されていたが自覚症状がないため、内科受診はなかった。
最近は時々動悸があったという。
以上の既往があったので念のため、歯科治療中に心電図モニターを行い治療していたところ、
下図のような波形が現れ、意識消失した。


AF.jpg
http://www.geocities.jp/study_nasubi/c/c23.html 科ら転用)

1)本ECG所見は何か?1つ選べ。

a 心室細動
b 心停止
c 房室ブロック
d 心房粗動
e 心房細動

正解 d

解説

心電波形はあるので、b 心停止 は除外。

a 心室細動 は以下のような波形。これも、違う。

sinsitusaidou.png
http://ishikokkashiken.com/vf/


c 房室ブロック
I度からIII度まであるが、要はP波とQRS波の間が延びたり、
P波とQRS波がバラバラに出現するので、これも違うでしょう。

残るは、dかe.

e 心房細動 (atrial fibrillation; af)は以下のように、基線の細かい動揺、心房細動波(f波)が現れる。

fu56.jpg 


本例とは異なる。

本例では、

正常P波は認められず
代わりに 「のこぎり状」の規則的な心房の振れが出現 している。
これを粗動波・F波という。

答えは、d 心房粗動 (atrial flutter; AF)である。

AFでは、
心房興奮の全てが心室に伝導されず.2:1や4:1などとなる。
心房興奮が全て伝導された場合には、高度な頻拍となり、
それによって血圧が低下しAdams-Stokes発作を生じることがある。

ということで、本例ではこの波形が出た後に、頻拍、
さらにBP低下、Adams-Stokes発作による意識消失を生じたのだろう。

高齢者の歯科治療では何が起こるか分からない
ということは、頭に入れておくべきである。

★AFもaf同様に、心房内に血栓を生じやすいため、脳塞栓には要注意である。



参考サイト:

http://www.cardiac.jp/view.php?target=af_af.xml

http://www.edogawa.or.jp/centers/heart/heart_shikan_shinbou.html



2)本疾患の治療薬として適切なのはどれか。2つ選べ。

a アトロピン
b ニトログリセリン
c プロプラノロール
d ベラパミール
e リドカイン

正解 cd


解説

徐脈性不整脈や迷走神経反射でもないため、a アトロピンは ×。

虚血性疾患ではないので、b ニトログリセリン も ×。

e リドカイン:
心室性不整脈、特にVTの停止と予防の目的で用いられる薬。
本例での使用は微妙なようですが、教科書的には×か。

ということで、


β受容体遮断薬:
洞頻脈に用いられる 
プロプラノロール(インデラル®)(他にアテノロール(テノーミン®)ビソプロロール(メインテート®)など)。




ベラパミル:心房細動や心房粗動のレートコントロールやPSVTの停止と予防に使用されるCa拮抗薬



が正解。


関連記事
2016/10/16 20:12 循環:歯科 TB(-) CM(0)
コメント















 管理者にだけ表示を許可する

アクセス数
検索フォーム
知りたい疾患や用語に関連するブログ記事を探すのに使ってください
スポンサーリンク
カレンダー
10 | 2018/11 | 12
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
リンク
医歯学などの勉強に有用なサイトを随時増やしていきます。 リンクサイトでアクセス出来ないものあれば、メールフォームで遠慮なく教えて下さい。
ブログランキングなど
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: