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ポイント14 連発 No.3 (ロムニーから)

ロムニー配信39号から転用改編


13 摂食嚥下スクリーニング検査

スクリーニング検査

●RSST:反復嚥下唾液テスト

手順
・舌根と喉頭隆起を触診

RSST.png


➡30 秒触診し、嚥下回数を測る
➡2 回以下/30 秒の場合は異常


●MWST:改訂水飲みテスト

手順
・水を口腔底に注いて、嚥下させる

kaitei mizunomi 
http://hotetsu.com/s/doc/irai2013_3_03.pdf

冷水3 ml を口腔底に注ぎ嚥下を命じる

嚥下後反復嚥下を2 回行わせる

評価基準が4 点以上なら
最大2 施行繰り返し,最も悪い場合を
評点とする

評価基準
1. 嚥下なし,むせる and / or 呼吸切迫
2. 嚥下あり,呼吸切迫(Silent Aspiration の疑い)
3. 嚥下あり,呼吸良好,むせる and / or 湿性嗄声
4. 嚥下あり,呼吸良好,むせない
5. 4 に加え,反復嚥下が30 秒以内に2 回可能

●咳テスト

 
手順
メッシュ式ネブライザーにクエン酸を入れて口から吸わせ、それで「むせる」かどうかを見る。

seki test

目的

・不顕性誤嚥の評価
(むせが上手く起こらないことを不顕性誤嚥と言う。)



14 摂食・嚥下の機能訓練

勉強が必要なのは「間接訓練」

間接訓練とは?
➡食物を用いず、咀嚼・嚥下運動にかかわる器官への運動や刺激を与えることで、機能改善を目指す。

昨年出題されたのは「ボタンを口の中に入れて、術者が引っ張っている」ものでした。
これは口唇訓練の1つです。
しかし、そのように覚えるのではなく、「口唇に触れている」から口唇訓練と覚えてください。
このボタンの方法以外にも、口を窄ませるもの、口唇周囲を触るものなどを口唇訓練に含まれます。

例えば・・・

●口唇周囲を触っている場合 ➡ 「口唇訓練」

目的
・口唇周囲筋の機能改善
・食物を口腔内に保持する
・食物の送り込みの改善
・構音の改善
・流涎の改善

● スルメを噛んでいる場合 ➡ 咬合力訓練

目的
・咬合力を強化させる
・唾液分泌の促進
・嚥下パターンの獲得

surume.png 


●発音させている場合 ➡ 「発声訓練」

手順
パ、タ、カ、ラをそれぞれ5 回発音させる!


●ストローにて、水を吐き出している場合➡ 「ブローイング検査」


準備
・ストロー
・コップやペットボトル(水を入れておく)

手順
・ストローを加え、ゆっくりと息を吹き込む
(過度に行うと過呼吸の恐れがあるので注意)
(この操作が困難な場合は、「ガーゼに息を吹きかける」だけの時もある)

目的
・鼻咽腔閉鎖の改善
・口唇閉鎖の改善(イメージすると分かります)
・呼吸の訓練(息を吹きかけるため)


●綿棒を口の中にいれている場合 ➡ アイスマッサージ

手順
・嚥下誘発部位に刺激(冷・圧)を与える。
➡前口蓋弓、舌根部、咽頭後壁、軟口蓋など!
(刺激する際に、喉頭が上下に動くのを確認する)
(刺激する際に、いきなり奥を刺激しない:嘔吐反射を起こすため)
・刺激を終えたら、口を閉じ、空嚥下をしてもらう。

準備
・凍らせた綿(それを、割りばしや綿棒などにつける)
・水と氷(容器も)
・ガーゼ、タオル
など

目的
・嚥下反射を誘発
・唾液分泌の促進
●息をとめている ➡ 息こらえ訓練

手順
・鼻から息を吸う ➡ 息をとめる
・唾液を飲み込み、空嚥下する
・口から息を吐く

★ここでポイントはまず「息を吸う」こと。
決して空嚥下の後に息を吸ってはならない。
(誤嚥リスク)

目的
・反射的な息のこらえを利用し、声門閉鎖機能を改善する:誤嚥防止


上記の「息こらえ訓練」の違う方法として、プッシングプリング訓練がある。
これも声門閉鎖訓練
である。


●壁や何かを押している、あるいは持ち上げている場合 ➡ 声門閉鎖訓練
★別名:プッシング・プリング訓練

手順
・なにか(壁や椅子など)を押しながら、あるいは持ちながら「あ~」と声を出す。

23_11_text001.jpg  


23_11_text002.jpg 
https://www.kango-roo.com/sn/m/view/181


目的
・声門閉鎖の改善
・軟口蓋の挙上の改善


●喉仏(のどぼとけ)を触っている ➡ メンデルゾーンの手技

手順
手で喉仏(のどぼとけ:舌骨)を触って空嚥下をし、喉仏が一番上に上がった時に止めるようにする。


enge13.gif 
http://www2u.biglobe.ne.jp/~nagaki/engeshougai/enge2.htm


目的
・喉頭挙上の時間を長く保つ
・食物の残留を減らす
・食道入口部の前後径を広げる
➡ 食道入口への食塊通過を促進

・誤嚥を減らす
ちなみに、「食物の残留を軽減」させ、食道入口部に食塊を通過させるやすくするものには・・・
「頭部挙上訓練」もあることを覚えておこう!


●歯肉を触っている場合 ➡ 歯肉マッサージ

目的
・嚥下機能の改善
・口腔感覚の改善


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2016/11/02 06:15 摂食・嚥下・言語 TB(-) CM(0)
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